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アダルト・チルドレン(AC)と5つのタイプ。

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アダルト・チルドレンとは

アダルト・チルドレン(もしくはアダルトチルドレン)とは家庭環境が身体的虐待・性的虐待・親の期待が大きすぎるなど、家庭環境が安全な場所として機能していない(=機能不全家族)中で育った人々のことを指します。

※従来までは「アルコール依存症の家庭で育った子(ACOA=adult children of alcoholics)」という位置付けられていましたが、現在は「機能不全家族の中で育った子供(ACOD=adult children of Dysfunctional Families)」と位置付けられています。

アダルト・チルドレンは主に行動・思考・感情・人間関係に影響を与えるとされていて、大人になってもその影響を受けている場合があります。

アダルト・チルドレンの傾向として

  • 自尊心の低さ
  • 自責の念が強い
  • 孤独感が強い
  • 承認欲求が強い
  • 共依存的な行動や人間関係

というものが挙げられていますが、これらの本質は「自分が誰かに必要とされたい」という「自己肯定感の低さ」からきているとみられています。

機能不全家族とは

具体的には身体的虐待、性的虐待、精神的・感情的・言語的な虐待があった家族を指します。

1人1人の人格を尊重できなかったり、子供が無意識的に抑圧されてしまうような家庭環境です。

幼児期にこれらの虐待を受けた人はうつ病と相関関係があるということは度々報告されていて、機能不全家族の中で育ったアダルト・チルドレンは「生きづらさ」を感じやすく「抑うつ状態になりやすい」と言われています。

しかしながら完全に機能している家族というのは極めて困難です。誰しもみな、機能不全家族の中で何かしら該当している部分があるといわれています。

また、アダルト・チルドレンになる原因は機能不全家族と密接的な関係があるということは実証されていますが、機能不全家族の中で生まれ育ったからといって必ずしも全員がアダルトチルドレンになるとは言い切れません。あくまで可能性の範囲です。

自分の家族が機能不全家族かどうかチェックできます。気になる方は是非。

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アダルト・チルドレンの5つのタイプ

サイトによっては6つのタイプに分かれているところも見受けられましたが、基本的には5つおタイプわけがされているようです。

ヒーロー(hero / 英雄)

家族の期待を一身に背負っているタイプです。自分が期待に応えることで家族の関係が一時的によくなるので、そのために期待に応え続けようと頑張ってしまいます。

そのため周りからは「しっかり者」「頑張り屋さん」などと思われる傾向にあり、世間に出て挫折や失敗を経験した時に、心が折れてしまいやすいといわれています。

スケープゴート(scapegoat / いけにえ)

ヒーローと対にいるタイプです。家族の問題を自分の内側にため込んで、問題行動を起こしたり家族の中で悪者のような立場になります。

そうすることで家族の不満や憎しみを受け止めて、家族のバランスをとっているのです。

そのため家族から「自分がいなければ家族の関係は円滑になる」と思いこまされていて、家庭内暴力、引きこもり、自傷行為をしてしまうことがあるといわれています。

ロスト・ワン(lost one / いない子)

自分の存在を目立たないようにすることで、存在し続けようとするタイプです。表面上はとてもいい子に見えるのですが、その分内側にストレスをため込んでいます。

大人になってからも人の顔色をうかがって、行動する傾向があると言われています。

クラウン(clown / 道化師)

ピエロタイプともいわれています。家族間が緊張している状態になった時に、わざとおどけたりしてその緊張をほぐそうとするタイプです。

社交的に見えるので人に好かれやすい特徴を持っていますが心に壁を作りやすく、楽しそうに見えて実は心の中で孤独感を抱えているといわれています。

ケアテイカー(care taker / 世話役)

ケアテイカーはイネイブラー(enabler / 支え役)、プラケーター(placater / 慰め役)に分かれて説明されることもあるようですが、根本は同じ扱いのようです。

本来が親がやるべきものを子供ながらにして献身的に家族の世話、愚痴聞き役、支えるということを過剰に行います。具体的には家事をしない親の代わりに家事をしたり、兄弟の世話も代わって面倒を見ます。

そうすることでいつも自分が後回しになってしまいます。自分の欲求を持つことに罪悪感を感じていたり、依存傾向がある人につけ込まれやすい傾向を持っています。

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参考文献

千葉有希子、小林厚子「家族機能とアダルト・チルドレン的傾向に関する実証的研究」

阿部由紀子「大学生におけるアダルト・チルドレンおよび共依存と抑うつの関連性」

塚原貴子、新山悦子、笹野友寿「アダルト・チルドレン特性と対人関係でのストレスの自覚の程度との関係ー看護学生と他学科学生との比較ー」

参考記事

アダルトチルドレンの心理カウンセリング・相談|東京『ibrain』

アダルトチルドレンのカウンセリング|相談内容|心理オフィスK

アダルトチルドレン6つの役割|JUST|NPO法人日本トラウマ・サバイバーズ・ユニオン

 

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