漫画家を目指している皆さん。
そうではない皆さん。
今「プロの漫画家」と言われている私が
『なん適』を出す前、どんなラフを描いていたのか…
どういうレベルから出版まで進化したのか…
…知ってみたくはないですか?😎
(私は知ってほしくないですが!!!)
パソコンをいろいろ漁っていたら
貴重な『なん適』のラフが出てきたので
今回はいつもブログを見に来てくれているお礼も込めて
特別にお見せします。
ちなみに『なん適』のもとになった
「適応障害になった話。」は
pixivに残してありますので
「プロの漫画家の素人時代ってどんなもんか見てやんよ。」
…と、冷やかし程度に見に来てください。
(正直めちゃくちゃ読みにくいです。何これって感じです。)
本を出版するレベルまで画力をあげるのは
並大抵の努力ではありませんでしたが
こんな私でもなんとかそこまで出来ました(笑)
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当初の登場人物設定
どのペンでいくかも決めつつの設定でした。
私…オタ〇クソースのおかめちゃんみたいですね😆😆😆
なっちゃんにいたっては顔が大きすぎて首が細いから
もはや頭がとれそうですね。
最初は登場人物5人で
この等身のキャラデザで描いていこうと考えていました。
本編は妹2人を加えた7人になっています。
「はじめに」の当初のデジタルラフ
枠線が狭すぎるのとほぼ顔漫画ですね!
この状態からのスタートでした。
本編では2ページにわたって
「はじめに」を描いています。
1話目のアナログラフ
当初1話目の最初のページは
『なん適』本編の19pからスタートする予定でした。
本編ではここまでの道のりをかなり具体的に描いています。
本編だと1コマ目と2コマ目は
大学の卒業式をイメージして袴姿にしています。
ラフなので読みにくいとは思いますが
セリフもなかなか安直なものでした。
見せゴマが分かりにくいですね。
描きながら足したいシーンは文字で追加して
修正の時に忘れないようにしています。
これは今も変わっていません。
なるべく顔漫画にならないように努めているものの
未熟さがうかがえますね。
最初は「規則」ではなく「きまり」というセリフで進めていました。
担当さんと話し合った結果「規則」になりました。
重いシーンを重く描くと
読者の方も息苦しい気持ちになりがちなので
本編だともう少し可愛らしい優しいタッチで描いてます。
(特に1コマ目。)
過呼吸のシーン、印象的だったかと思いますが
担当さんと話し合った結果
本編ではもう少し過呼吸までの過程を
より具体的に丁寧に描いています。
このページ、本編ではもう少しセリフを入れています。
お姉さんのキャラデザも変わっていますね。
(※特に理由はないです。)
3コマ目の「ゴシッゴシッ」が「ゴミッゴミッ」に見えますね。
このページも本編ではもう少しセリフを足して
より具体的なシーンをイメージしてもらっています。
『なん適』でいちばんこだわったこと。
いろいろとお見せしましたが
『なん適』において本当にこだわったのは「文章量」です。
正直私は『なん適』に関しては
絵よりも文章の量で成功か否か決まると考えていました。
文章が長すぎると1番読んで欲しい適応障害の方が読めなくなります。
文字を追いかけるのには気合いと体力が必要だからです。
私は実際適応障害の時、本を一切読めませんでした。
(今では1ヶ月10冊弱読むこともできるようになりましたが…)
読んでほしい人に読んでもらえなかったら本末転倒。
でも、文章が短すぎて誤解を与えてしまってはいけない。
この微妙な加減が本当に大変で
担当さんとの話し合いでは
いつもいつもそのことを話し合っていました。
結果として多くの適応障害の方に読んでいただき
感動していただくことが出来たのは
ここにあったんじゃないかなと思っています。
1年かけてこだわって描いた私の『なん適』。
どうか1人でも多くの方に届きますように。