この度、縁あってブリーダーさんからオスのサイベリアンの子猫をお迎えいたしました。

この度、とはいうものの、お迎えしてから約1ヶ月は経過しておりまして、公表すべきことなのか、公表しないまま過ごすか悩んでいたんですが、どっかのエッセイ漫画のタイミングで急に猫の話が出てきても不自然な気がしたので、222の日にちなんで、今日改めて公表することにしました。
しつけこそ苦労しましたが順調にすくすくと育っております。ウチには元々出目金が2匹いるのですが、なんだか家が動物園のようになって楽しい毎日を過ごしています。
最初、近所に住むブリーダーさんがSNSを通じて飼い主を募集しておりまして、この子以外の子を目当てに見学しに行ってみたんです。けど、目当ての子は前日に飼い主が決まっていて、その子の兄弟として代わりに紹介されたのがこの子でした。
この子は7匹兄弟の末っ子で生まれたんですが、とても小さい状態で生まれてきたため、ブリーダーさんが日夜シリンジでミルクを一生懸命あげ続けて、やっと大きくなった子だったそうで。だから長毛種もふもふのサイベリアンなのに、最初は他の子と比べても全然毛が少なかったんです。

「今日ちょうど健康診断を終えて明日から飼い主さんを募集しようと思っていたんです」と、不思議なご縁を感じながらこの子と触れ合っていると、夫がいたく気に入って「この子がいい」と。「この子と一緒に成長していきたい」「これから出会う予定の子はみんなこの子の代わりになってしまう気がする」と言うんです。
私は見学だけの気持ちでいたので、衝動に任せず一旦帰って検討することを促しましたが、結局その日の夜も「お迎えするならやっぱり絶対にあの子がいい」となり、数週間後にお迎えすることになりました。
こう書くと「乃樹愛は全然前向きじゃねぇな」と思われてしまいそうなんですが、いや、犬も猫も魚も生き物はすべてみな等しく可愛くて尊いです。人間はちょっとアレですけど。だからこそ、その子の生涯を本当に自分が幸せなものにできるのかを深く深く考えてしまって、結局今まで踏み出せずにいたんです。
でも私もいい年になって、いつまでも生き物を迎える重みから逃げて「本当は一度でいいから犬とか猫とかと生活してみたかったなぁ…」なんて思いながら死んでいくのも、なんか違う気がしたんですよね。
社会もそうじゃないですか。責任を背負わないと得られない幸せって絶対あると思うんです。大変だけど。私はその景色を見てみたくなって、だから「この子を最期まで全力で幸せにしよう」と決心して、今に至ります。
最初はエサの量から種類から頻度から、与えるおもちゃから耳掃除や目やになどのお世話からしつけから、もーーーーわけわかんないくらいあたふたしながら手探りでやってました。
サイベリアンって犬に似て賢く、人懐っこいって聞いてたのに、全然仲良くなれる気配もないし、本気で向き合ってるからこそ「やっぱり自分じゃこの子を幸せにできないんじゃないか」って泣いてしまったこともありました。
でも、毎日毎日愛情を持って接するうちに、ちゃんと自分の名前を呼ばれたら反応するようになっていって、「ごはん」とか「ボール」とか簡単な単語は覚えていって、耳かきもブラッシングもさせてもらえるようになっていって、めっっっちゃ感動しました。「ちゃんと思いは届くんだな」って。
今ではとにかく甘えん坊で、私が横になってると、近くにすり寄ってきて一緒に寝てくれたり、トイレやお風呂でいなくなると探しに来たりします。なんだか夫より私に懐いてくれてるから、夫は少し寂しそうだけど。自分の子って特別可愛いんですね。


守るものが増えて緊張感が増す毎日ですが、この子を幸せにできるように漫画家業をもっと頑張ります。ちなみにこの子との生活を含め、漫画以外の内容は全部mixi2で更新しています。もしよろしければ見に来てください。いつも股下で寝やがります。
最後に一番好きな写真を載せておきます。

THE可愛いの写真より、こういう顔の方が好きなんですよね。
いつもありがとう。これからもよろしくね。
乃樹愛