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【コラム】漫画を描くときの参考資料の話

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こんにちは、乃樹愛です。

記念すべき…でもないですが、第1回は漫画を描くときに読む参考資料の話をしていきたいなと思います。というのも、以前pixivのコメントで質問いただいてたのですが、ずっと答えそびれていたので、この機会にお答えさせていただこうかなと。

まず、ラブコメ「小鳥遊は超恋愛体質」や創作百合「デートの練習付き合ってよ」などは、その題材に似通った売れてる作品を探して、作品全体の雰囲気(トーンの貼り方や構図やフキダシなど)を参考にします。自分で電子書籍を作ることも多いので、売れてる同系統の表紙のデザインなども参考に確認します。

一方で、どんな作品もそうですが、内容についてはそもそもキャラが違いますし、自分の描きたいページ展開とまったく同じ作品はないので、参考にしながらも新しいものを模索しながら描き進めていきます。

次に、なにか題材を扱う場合は、最低3冊は複数作家の書籍を読むことにしています。「私のお母さんは毒親ですか?」の場合、『母は娘の人生を支配する なぜ「母殺し」は難しいのか(NHKブックス)』『インナーマザー -あなたを責め続ける心の中の「お母さん」-(だいわ文庫)』『母を棄ててもいいですか? 支配する母親、縛られる娘(こころライブラリー)』を購入して読みました。

漫画作品に限らず、健康面などでも、なにか調べ物や新しい習慣を取り入れたいときは、なるべく考えが偏らないように、いろんな作者さんのいくつかの書籍を参考にしたうえで実践するのを心がけるようにしています。

とはいえ、これらもあくまで参考程度にしないと、これらの情報に引っ張られ過ぎて、作品を崩壊させてしまうこともあるわけです。あくまで作品は作品として、成立させなければなりません。リアルさとフィクションのちょうどいい塩梅を探しながら、自分の描きたい構成や演出などの表現と、うまく織り交ぜながら活用していく。難しいですが、作家性が出る。面白いところだと思います。

あと、時折描くプロレス作品は、新日本、NOAH、AEW、DDT、大日本、全日本などなど…いろんなプロレス団体のYoutubeチャンネルを参考に技を確認しています。しかしながら、ほとんどが技を横から見た構図で、真上や真下からは見えないわけです。そこをデッサン人形を使って模索していきます。また『キン肉マン「技」』を買って正しい技名や技の歴史を確認したりします。

また、裏側の話はくりぃむしちゅー有田さんのプロレス噺とかも聞いたりします。後楽園ホールの裏側とか、どうやっても私個人じゃいけない場所なので、すごく参考になりますよね。

最後に、エッセイ風作品だと表紙デザインや売り方を参考にすることは多いですが、作風を参考にすることはほとんどないですね。というのも、エッセイ作品は再現性が低いと考えていて、それこそすごくシンプル線のものが多いので、その人にしか描けない空気感できていますから。参考にするのは非常に難しいと思っています。

ここまで書いてきましたが、こんな感じで作品を描くときにいろいろ参考にしてても、間違えるときは間違えるし、うまくいかないときはうまくいかないわけです。それでも、失敗を恐れずに表現し続けることが大事なんじゃないかなと思うので、今日もめげずに頑張ります。

災害級の暑さやウイルスの再流行もあってか、周りの担当さんが続々体調を崩しております。体を冷やすグッズを上手に活用して暑さ対策をしつつ、こまめな水分補給を忘れずに。それでいて、内臓を冷やし過ぎないように気をつけながら、一緒にこの夏を乗り切りましょうね!

それではまた次の記事でお会いしましょう👋

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