乃樹愛のお悩み相談室へようこそ。
5人目の相談者、おかかさんです。
次にあのようなことが起きたらどうしたらいいですか?<全文>
はじめまして、高校1年生のおかかと申します。
乃樹愛さんのTwitterで、セクハラにあった時の話…といっ
小学四年生の時でした。部活を抜けて教室に忘れ物を取りに行った
ただそ
その後学年が上がり、その担任には幸い何もされぬまま接点も無く
あの独特の「嫌な気持ち」は忘れる事が出来ません。ただ、今となってはもう昔のことですから今はずっと悩んでいるわけではありません。
でも当時は本当に気持ちが悪くて、でも「そん
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おかかさん、メールいただきありがとうございます。おかかさんが読んでくれたセクハラに遭った時の話はコチラから読めます。
これ以外にもメールをいただいたのですが、どうやら今のおかかさんはあの当時のことを悩まれているわけではなく、ふとした時に「あれは気持ちが悪かったなぁ」「あれはセクハラになるのかなぁ」「結局誰にも話せていないなぁ」と思い出す程度でトラウマにはなっていないようです。どちらかと言うと具体的に今後どうしたらいいかということを知りたい様子でしたので、それらを踏まえて今回は下記の3点をお話ししましょう。
- そもそもセクハラってどこから?
- 身の安全のためにその場は流す。
- なるべく異性と2人の空間でいないように努める。
そもそもセクハラってどこから?
では「そもそもセクハラってどこから?」という「概念」を私なりに考えてみました。特に今回のようなケースは男性側からすると想像がつきにくいかもしれませんので、一旦具体例をイメージしていただければと思います。
…というようなことと同じような感覚だと個人的には思っています。ちなみに誤解なきようお伝えしておきますが、これはあくまで男性にとってわかりやすいと思って話している例で、私はLGBTの方に偏見があるわけではありません。そしてもちろんこれが「不快」と思うか、そうでないかは人それぞれだと思います。
私は今回の件でおかかさんのことを「お嬢さん」と呼ぶ必要性を感じませんでした。恐らく小さなあの時のおかかさんも、同じような違和感を感じてそれが不快感や嫌悪感に繋がったのではないでしょうか。
もしこの件を「法廷で話し合う」となった場合は、その当時の先生をセクハラの犯罪者にすることは証拠不十分により、たしかに難しいことでしょう。でも原則として「相手が不快と思ったらそれはセクハラ」だと私は考えます。
これって、いじめも同じことだと思うんです。いじめられた側が「いじめ」と思ったらそれは「いじめ」ですよね?いじった側が「ふざけてただけ」「深い意味はない」と言っていたとしても、いじめはいじめである。これがセクハラになると、なぜか許されてしまうのが不思議なくらいなのですが、私はいじめもセクハラも同じだと思っています。
これは余談ですが…私は以前「腕立てが出来ないから」という理由で自殺した人の話を聞いたことがあります。皆さんの中には「そんな小さなことでバカげてる」と思う人もいるかもしれませんが、その人にとっては死に値するほどにツラいことだったわけです。他人がどう感じようがそれは関係ない話なんです。
だから、私はその人が傷ついたことに対して他人が「大きいことだから大ごと」とか「小さいことだから大したことない」とか、そういう風に人の痛みを判断する人をあまり好ましく思えません。大小関わらずその人が「傷ついた」と感じた事実が何よりの証拠で、何よりも大事なことだと考えているからです。
なので、もし読者さんの中で今回のおかかさんの件を「そんなことで傷ついたの?」と平気で口に出してしまえるような人とは、一生仲良くなれないと思っています。
身の安全のためにその場は流す
では次に、今回の例を踏まえた私の意見をもう少し詳しくお話していきます。
抵抗しないのはセクハラの合意?
「その場を流す」と聞くと誤解される方もいるかもしれませんので先に申し上げておくと、身体を触られるようなセクハラであった場合は相手の急所を蹴るなどで抵抗する姿勢を見せた方がいいと私は考えます。明らかに身の危険が迫っていますので、当然と言えば当然でしょう。
もちろんこれは理想論で、実際にその時になったら怖くて体が動かないなんてこともあるかもしれませんが…「抵抗する」というのは犯罪の立証において重要なことのようで「抵抗しない」となると「受け入れた」とみなされる可能性もあり、犯罪が立証されないケースもあるようなんですね。(犯罪として立証するつもりがなければ、その組織から離れるのが最善だと思います。)
ただ「実際にその場になったら動けない女性もいるのでは?」「職位を利用されたら抵抗できないのでは?」といった否定的な意見が多く見受けられたことで、最近は「抵抗できないこと」を考慮した上での判例もあるようです。
しかしながら、中にはセクハラの証拠不十分で逆に「名誉棄損」として慰謝料を支払うことになってしまったケースもあるのだとか。
なので可能であれば抵抗し、証拠を残しておく方がよいと私は考えます。
逆上される可能性も
ただ、今回のように身体を触られていない場合は別だと個人的には考えます。
仮に当時のおかかさんがその先生に「抵抗の姿勢」を言動で示したとしましょう。でもそれでその先生が逆上してしまったらどうでしょうか。教室にカギをかけられて本当に2人きりにされたり、執拗に迫られたり…こういった「もっとヒドイ目」に遭っていたかもしれません。本気を出した男性の力は本当に強いんです。
私は以前、自分の彼氏(なっちゃん)に「私がなっちゃんの急所を外して本気で抵抗するから、なっちゃんも本気で抑えてみて」と実験をしたことがありました。本当に自分が襲われた時にどの程度危険なのかを知っておきたかったからです。彼とは17㎝ほど身長差があります。私は野球をやっていたので、並みの女性よりは強い方だと思いますが…それでも完全に抑えられてしまいました。
こうならないようその場で身体を触られるようなことがないなら、その場は黙って流した方が結果として身の安全につながると私は考えます。なので、当時のおかかさんの対応はそういう意味では「最善の対応だった」と私は思っています。
なるべく異性と2人の空間でいないように努める。
というわけで…最後はおかかさんの疑問である「こういうことと似たようなことが起きた場合はどうしたらいいのか?」についてお話していきましょう。
異性と2人きりの空間にならないようになるべく努める
まず予防策としてアルバイト先等でもそうですが異性に「2人で話がしたい」と言われたら日中の時間にお願いしましょう。それでももし夜間にどうしても異性と会わなければいけない時は、友達や家族についてきてもらって近場に待機してもらったり…あとは防犯ブザーのアプリをインストールするのもいいと思います。
それでもセクハラに遭ってしまった時は…
可能であれば友人や家族に相談してみたり、相談しにくければ下記のような窓口に相談するのも一つの手段です。
▼チャイルドラインは18歳まで利用可
▼私が学生の時に実際に利用した相談窓口
▼その他の相談窓口
読者さんの中にこれ以外にもいい方法を知っている方がいらっしゃったら、ぜひコメントで教えて下さい。
セクハラはとても繊細で、相手の基準と自分の基準が全然違うことから、思ってもみなかった発言がセクハラになったりすることもあります。また従来は男性が女性に…というのが一般的でしたが、時代が変わって男性が女性からセクハラを受けるケースも増えていますね。LGBTの認識もだいぶ変わってきましたから、社会人として、人として最低限のモラルは常に意識して持っていたいものですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。