以前、Youtubeで解説したことがあるのですが、適応障害の症状は落ち着いても寛解(適応障害が完全に治った状態)とは言えない状況って、実はものすごく危険なんですよね。
ガス欠した車(病気になって動けなくなった状態)って走れないじゃないですか。警告音とかでもわかるので「ガソリン入れるために、ガソリンスタンド(病院)行くか~」ってなるんですよ。けど、少しガスが入ってる車(少し回復して良くなってきたと錯覚している状態)って、警告音出ませんよね。「あ、これならいけるかも!?(治ったかも!?)」ってなりやすいわけです。それで不完全な状態で発進して、また動けなくなっちゃう。それで適応障害を再発してしまうんですよね。
再発を繰り返してしまうと、適応障害が長引いてしまい、長期的に見るとうつ病や神経症などのリスクが上がってしまいます。ただ「そんなことはわかってるけど、生活のために働くしかない」と心が追い詰められてしまうことってあると思うんです。私もそうでした。
けど、それでも。国の制度を頼りながら、周りにSOSを出しながら、勇気をもって休んでほしい。自分のことを大事にしてほしい、と私は思います。「健康な身体」というのはそれだけで約1億円の資産に値するものだそうです。目先の何ヶ月ではなく、何年、何十年と生きていくことを考えた時に、少しでも健康的に過ごせるなら、その方がいいんじゃないかな、って私は思うんです。
なので、お近くの心療内科や精神科等で気軽に相談してみて下さい。熱が出た時に、内科にフラッと行く感覚で大丈夫です。きっと先生たちが、あなたの力になってくれます。オンライン診療も少しずつ充実し始めているようなので、自分のペースにいちばん合う方法を探してみて下さい。どうか、ご自身の心身をいちばんにお過ごしください。ありがとうございました。
あなたの闘病談を聞かせてください
2020年6月頃から不定期で更新していた『適応障害 治した私/支えた私』のシリーズは、非常に有難いことにご好評いただきまして、このたび第2弾を企画させていただきました。
適応障害闘病中の方、適応障害を克服した方、適応障害患者さんを支えていた方のお話を乃樹愛が漫画化させていただきます。詳細はこちらにてご確認ください。ご応募お待ちしております。(※本企画は予告なく終了する場合もございます。あらかじめご了承ください。)
みなさんの闘病談が電子書籍になりました
当ブログに掲載中の適応障害を治した方、適応障害患者さんをそばで支えていた方の闘病エッセイ「適応障害 治した私/支えた私」が電子書籍になりました。電子書籍には漫画にできなかった闘病談もあわせて収録させていただいております。
コミックエッセイ好評発売中
2018年に適応障害闘病コミックエッセイを出版し、3刷目の重版をしました。本当にありがとうございます。「文章を読むのがツラい」という適応障害患者さんのために、吹き出し内の文章をできるだけ簡潔にして漫画化させていただきました。ゆうメンタルクリニックに勤務しているカウンセラーの解説入りです。
Youtubeやってます
適応障害やメンタルヘルスについての情報はYoutubeでも発信しています。掲載しているマンガをボイス入りにして漫画アニメとしてもアップロードしています。気軽に遊びに来てくれたら嬉しいです。