【第5回】漫画の描き方講座<読者へのメッセージを考えよう「ネガティブ」編>

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登場人物

かくちゃん
かくちゃん

漫画を描くことが大好きで、4コマ漫画を描いてきた。これからは、もっと漫画のノウハウを知って上達させたい。漫画家になるのが夢。

コミク先生
コミク先生

独学で漫画を描いてきた新人漫画家。出版や連載を経験しているため、漫画に関するノウハウを持っている。

ネガティブ→「教訓」と「気づき」へ

コミク先生
コミク先生

それじゃあ、今回は「ネガティブ」のメッセージについてやっていきましょうか。

かくちゃん
かくちゃん

コミク先生、なんとなく聞き流していたのですが、ネガティブなことってメッセージできるんですか?

コミク先生
コミク先生

そうねぇ…厳密にいえばネガティブなこと自体をメッセージにすることは「可能」だけど、私からは「オススメできない」わねしない方がいいわ。

かくちゃん
かくちゃん

え!?それじゃあ話が違うじゃないですかぁ…

コミク先生
コミク先生

んー…ポジティブなメッセージの時って「好き」をメッセージにしたでしょ?

かくちゃん
かくちゃん

はい!やりました!

コミク先生
コミク先生

逆に言えば…ネガティブをメッセージにすると「嫌い」とか「苦手」とかになるわよね。

かくちゃん
かくちゃん

まぁ…普通に考えたら、そうなりますね…

コミク先生
コミク先生

嫌いなこと、苦手なことがあることは、人間として当たり前。だけどね、自分の「嫌い」や「苦手」という「否定のメッセージ」を不特定多数に見られる媒体で公開しちゃうと、多くの人を傷つけて、悲しませてしまうわよね。

コミク先生
コミク先生

前回のポジティブなメッセージ編で、「表現は誰かを傷つける」って話をしたと思うんだけど、今回のことと性質がまったく違うのよね。「傷つけようと思ってなかったのに傷つけてしまうこと」と「傷つけようと思って傷つけること」じゃ全然違うでしょ?

コミク先生
コミク先生

こういう作品は、最終的に炎上に繋がってしまう危険性がとても高いわ。

かくちゃん
かくちゃん

た…たしかに…「好き」は肯定だけど「嫌い」は否定ですもんね。この前のトマトの話でもありましたけど、トマトが好きな人が「トマトが嫌い」っていうメッセージの作品を目にしたら、きっと悲しむと思います。私も悲しいですし…

コミク先生
コミク先生

そうね。こんな風に否定のメッセージってとってもとっても強いから、そのままメッセージにすると誰かを傷つけてしまったり、悲しませてしまったりするのね。

コミク先生
コミク先生

もし「それでも強い否定のメッセージを届けたい!」と思うなら、主人公の敵役にそういう思想のキャラクターを置いてみることが打開策になると思うわ。敵役だから、物語の最期には倒されちゃうわけだけど。これなら自然にメッセージを入れられるわね。

コミク先生
コミク先生

けど、どちらにせよ、ネガティブをそのままメッセージにすることはオススメできないから取り扱わないでおくわね。

かくちゃん
かくちゃん

じゃあ…やっぱりネガティブなことって、メッセージにできないんですか…?

コミク先生
コミク先生

そんなことないわ?むしろネガティブな失敗談や苦労した話からしか学べない「教訓」や「気づき」が「メッセージ」になるのよ。

かくちゃん
かくちゃん

「教訓」と「気づき」…???

コミク先生
コミク先生

じゃあ、かくちゃん。実際に失敗した経験とか、苦労した話とかあれば…ちょっと教えてくれる?

かくちゃん
かくちゃん

そうですねぇ…私、実は陸上部に入ってたんです。走るのが好きって理由だけで入ったんですけどね。これでも、なかなか足は速い方だったんですよ!

コミク先生
コミク先生

へぇ!そうだったの!

かくちゃん
かくちゃん

いわば、エースみたいなポジションだったから「みんなを引っ張っていけるように、もっとタイムを更新しなきゃ」って毎日毎日たくさん練習して。それなりに結果も残したんですけどね!

かくちゃん
かくちゃん

…けど、ある大事な大会の前日に足をケガしちゃって。オーバーワークのせいだったんです。当然、大会には出られなくて。今でこそ適度に走れるようにはなりましたけど、心の中でなにかがポキっと折れて、結局退部しました。

コミク先生
コミク先生

そうだったのね……

かくちゃん
かくちゃん

ぐわー…!!!なんか…すっっっごいネガティブ…!!!

コミク先生
コミク先生

そうねぇ……これだけだと「ネガティブな共感要素」しかないから、物語にするなら「メッセージ」に変換しないといけないわ。

かくちゃん
かくちゃん

変換!!!

コミク先生
コミク先生

ところで…かくちゃんは、この経験からなにか学んだ事はある?

かくちゃん
かくちゃん

あ、はい!「体は大事にしなきゃいけない」とか「目標のために頑張る事は良いことだけど、頑張りすぎる事は良くないこと」とか、かな…?

コミク先生
コミク先生

そうそう!今話してくれたネガティブなことから学んだ「教訓」や「気づき」…つまり、これが「メッセージ」になるのよ!

コミク先生
コミク先生

物語をつくるときは、この「教訓」や「気づき」を得られるような内容を考えればいいの。

かくちゃん
かくちゃん

な…なるほど〜〜〜!!!

かくちゃん
かくちゃん

けど、コミク先生?ネガティブなこと自体を、そのままメッセージにしない方がいい理由はわかったんですけど…どうして変換すると「メッセージ」になるんでしょうか?なんか不思議…

コミク先生
コミク先生

あら!とってもいい質問ね。

かくちゃん
かくちゃん

えへへ…

コミク先生
コミク先生

結論から言うと、「ネガティブなこと」を変換して「教訓」や「気付き」をメッセージにすると「経験談」が「物語」に変わるのよ。

かくちゃん
かくちゃん

「経験談」が「物語」に…???

コミク先生
コミク先生

さっき、かくちゃんはケガのエピソードを話したあと「すっっっごいネガティブ…!!!」って言ってたわよね?

かくちゃん
かくちゃん

あ…はい…

コミク先生
コミク先生

あの話ね。たとえば、家族とか友達とかと話をする分にはいいと思うの。「こういうことがあった」っていう事実を話す場合とか、愚痴とか悩みとかを話す場合とか…そういう話ってよく周りの人にするでしょ?

かくちゃん
かくちゃん

します!昨日も夜遅くまで友達に恋愛相談にのってもらってました!!!

コミク先生
コミク先生

ふふ。そうなのね。…けど、それは「メッセージ」のない「事実の伝達」や「愚痴・悩み」だから、そのまま話してもいいのよ。「メッセージ」のある「物語」とは別物だからね。

かくちゃん
かくちゃん

たしかに…愚痴とか悩みごとを話すたびに、相手に対する「メッセージ」なんて、いちいち考えて話してないですね。「伝える」っていう行為は同じはずなのに…

コミク先生
コミク先生

そう。かくちゃんがこれからつくろうとしているものは「物語」なの。

コミク先生
コミク先生

だから「物語」をつくるときは、愚痴や悩みと同じような「ネガティブな経験談」のまま終わらせないこと。「ネガティブな経験談」のまま終わらせないためには「教訓」と「気づき」をメッセージにして「物語」をつくるのよ。

かくちゃん
かくちゃん

ほうほう…!!!そう考えると「メッセージ」ってものすごく大事ですね!!!

コミク先生
コミク先生

そう!だから最初の講座から「メッセージ」について、しつこく話してるの。なかなか話が進まなくて、じれったいわよね…

かくちゃん
かくちゃん

いえいえ!!!すごく勉強になります!!!

コミク先生
コミク先生

大切だからもう一度話すわね。「メッセージ」があれば「ネガティブな経験談」も「物語」にできるわ。逆に「メッセージ」さえあれば物語を読み終えた人の「心を動かすこと」ができるのよ。ポジティブでも、ネガティブでも関係なく。ね!

かくちゃん
かくちゃん

読む人の心を動かす「メッセージ」!!!なんか…かっこいい!!!

コミク先生
コミク先生

それじゃあ「メッセージ」については一旦ここまで!簡単にまとめてみるわね。

  • 物語をつくる前に「ゴール」である「メッセージ」を必ず決める!
  • 「メッセージ」には「ポジティブ」「ネガティブ」があり、優劣はない。
  • 「ポジティブ」=「好き」「楽しい」「癒し」「幸せ」など…
  • 「ポジティブ」はそのままメッセージにすることができる。
  • 「ネガティブ」は「教訓」「気づき」に変換する。
  • 「ネガティブ」はそのままメッセージにしない。
かくちゃん
かくちゃん

わー!!!たくさん学んだなぁ…頭こんがらがりそぉぉぉ…!!!

コミク先生
コミク先生

そうね。自分のペースで大丈夫だから、整理しながら進めていきましょうね。

コミク先生
コミク先生

それじゃあ次回は、今まで考えてきた「メッセージ」をもとに、お話しづくりとキャラクターづくりに入ってみましょうか!

かくちゃん
かくちゃん

ついに、お話しづくりですね!!!楽しみ!!!

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