週2回(月曜・金曜)更新中

【第4回】漫画の描き方講座<読者へのメッセージを考えよう「ポジティブ」編②>

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登場人物

かくちゃん
かくちゃん

漫画を描くことが大好きで、4コマ漫画を描いてきた。これからは、もっと漫画のノウハウを知って上達させたい。漫画家になるのが夢。

コミク先生
コミク先生

独学で漫画を描いてきた新人漫画家。出版や連載を経験しているため、漫画に関するノウハウを持っている。

「共感要素」を「ゴール」にする

コミク先生
コミク先生

それじゃあ、前回の続きからやっていきましょうか。

かくちゃん
かくちゃん

はい!よろしくお願いします!

コミク先生
コミク先生

かくちゃんは「印象に残ってる思い出話」とか、「最近起きた幸せだったこと・嬉しかったこと・楽しかったこと」はあるかしら?

かくちゃん
かくちゃん

んー…そうですねぇ…

かくちゃん
かくちゃん

あ!最近、ケーキを食べたんですよ!子供の時から、誕生日に家族で必ず食べるケーキなんですけど。高校生になってバイトできるようになって、初めてのお給料で自分で買って家族で食べたんです!

コミク先生
コミク先生

あら。とっても素敵なエピソードね。この話をそのまま漫画にしても素敵だけど、ここは「ひとひねり」したいわね…

コミク先生
コミク先生

かくちゃんは今の話、どういうところが特に思い出に残ってる?

かくちゃん
かくちゃん

んー…昔は自分で買えなかった思い出のケーキが、大人になって買えるようになったこととか…初めてのお給料で買ったケーキで家族を喜ばせることができたこととか、かな…

コミク先生
コミク先生

これは「ポジティブな共感要素」であり、「メッセージ」に落とし込むことができそうね!

かくちゃん
かくちゃん

…どういうことですか?

コミク先生
コミク先生

このお話って、かくちゃん以外にも「幸せだなぁ」って思う人がどこかにいると思うの。もちろん、このお話に限ったことじゃないわ。

コミク先生
コミク先生

たとえばだけど「アルバイトをしていたら、お客さんから感謝の言葉を言われて嬉しかった」とか「疲れている時に、たまたま好きなアーティストの曲が流れて癒された」とか。「落ち込んでる時に友人から励まされて元気が出た」とかね。とにかく、あげると数限りなーくあるんだけど…どう?想像したら共感できそうじゃない?

かくちゃん
かくちゃん

はい!なんだか、こっちまでほわほわしてきます~

コミク先生
コミク先生

つまりね、人間が「幸せを感じるとき」「面白いと感じるとき」「楽しいと感じるとき」「癒しを感じるとき」っていうのは、ある程度決まっているのよ。

コミク先生
コミク先生

もちろん、その人の価値観や環境、住んでいる国や文化によって違いが出てくることはあるけどね?

かくちゃん
かくちゃん

路上のねこちゃんを見て「可愛い」って思うとき…みたいな感じですか!?

コミク先生
コミク先生

そう!その通り!

コミク先生
コミク先生

つまりね、「△△って幸せだよね」「〇〇って嬉しいよね」っていう「メッセージ」が、そのまま物語の「ゴール」に設定できちゃうってわけ。

かくちゃん
かくちゃん

えー!?「ねこが可愛い」ってことが、物語の「ゴール」にできちゃうんですか!?

コミク先生
コミク先生

そう!「ケーキっておいしいよね」とか「友人に励まされたら元気が出るよね」とか。そういう些細なことで全然いいのよ。

コミク先生
コミク先生

「猫が可愛い」っていうメッセージを決めたなら、猫が出てくる漫画を描けばいいし。「友人に励まされたら元気が出るよね」っていうメッセージを決めたなら、友情が生まれそうなキャラクターで漫画を描けばいい。

コミク先生
コミク先生

こんな風に「メッセージ」が決まれば、ある程度内容も決まってくるってワケなのよ。

かくちゃん
かくちゃん

なるほど~!!!

かくちゃん
かくちゃん

……

コミク先生
コミク先生

…ん?どうしたの?

かくちゃん
かくちゃん

あ…いや…今ふと思ったんですけど…共感してくれる人がいるってことは、そうじゃない人もいるってことじゃないですか?

かくちゃん
かくちゃん

「ねこを可愛いと思う人」もいれば、「ねこを可愛いと思わない人」もいるってことですよね。昔ねこにひっかかれちゃった、とか。そういう過去があるせいで苦手になっちゃったとか…

かくちゃん
かくちゃん

そういう人たちが「ねこっていいよね!」っていう私の作品を見たら…私、その人たちのことを傷つけちゃうかもしれませんよね…?

コミク先生
コミク先生

かくちゃんは…とっても優しい子なのね。

コミク先生
コミク先生

うん、そうね。それって、ものすっっごく大切な視点だと思うわ。表現はね、人を救うばかりじゃないの。描き続けていれば、誰かを傷つけることは必ずあるわ。…私も、そう。

かくちゃん
かくちゃん

コミク先生…

コミク先生
コミク先生

「自分ではポジティブだと思ったメッセージ」でも、受け取る人によってはものすごく「ネガティブ」だったりする。かくちゃんが例に出してくれた「ねこ」みたいにね。

コミク先生
コミク先生

たとえば「家族っていいよね」って、自分では「ポジティブだと思ったメッセージ」も、家族仲が悪い人からすると「いやいや、それは違うよ」「家族の仲が良い人だから、そう言えるんだよ!」って…傷つけてしまうこともあるのよね。

かくちゃん
かくちゃん

…悲しいですね。

コミク先生
コミク先生

けどね。「自分がいいと思ったものが他の全員にとっていいものである」ってすごく理想的なことだと思う反面、ちょっと危険だと私は思うなぁ…

かくちゃん
かくちゃん

危険?

コミク先生
コミク先生

かくちゃんの苦手な食べ物ってある?

かくちゃん
かくちゃん

トマトです…どうにも中の果汁が苦手で…

コミク先生
コミク先生

じゃあ、かくちゃんはトマトがこの世からなくなればいいと思う?

かくちゃん
かくちゃん

え……!!!

コミク先生
コミク先生

これからはトマトを一切見ない。知らない。そんな世界になってほしいと思うかしら?

かくちゃん
かくちゃん

いや…それはさすがに自分勝手すぎる気がします!!!

かくちゃん
かくちゃん

私はトマト苦手だけど、好きな人もいるわけだし。トマトをつくってる人とか、トマトのお店を開いてる人とか…きっとものすごく悲しむと思います。そもそも私がトマトを食べなければいい話だし「この世からなくなればいい」とまでは思いません…!!!

コミク先生
コミク先生

そうね。その通りだと、私も思うわ。

コミク先生
コミク先生

それに、苦手なものがあるから、好きなものがもっともっと輝いたりするものなのよね。太陽があるから、月があるように、ね。

コミク先生
コミク先生

そういう意味で自分の嫌いなもの・苦手なものだからって、全部排除しようとするのは、ちょっと危険だと思うのよ。

かくちゃん
かくちゃん

なるほど…!!!

コミク先生
コミク先生

だからね。かくちゃんはかくちゃんの好きなものを思いっきり表現していいのよ。

コミク先生
コミク先生

怖いかもしれないし、とても勇気のいることかもしれない。それでも、かくちゃんの作品で救われる人…そうね、自分自身さえもかくちゃんの作品で救うことができる。だから、一緒に頑張りましょうね!

かくちゃん
かくちゃん

コミク先生…!!!

コミク先生
コミク先生

さ!次は「ネガティブ」でメッセージを考えてみましょうね。

かくちゃん
かくちゃん

はい!がんばります!

今回のまとめ

  • 思い出話から「ポジティブな共感要素」を探す
  • 「幸せ」「面白い」「楽しい」「癒し」は共通していることが多い(※例外あり)
  • 「メッセージ」が決まれば、内容も決まってくる
  • 自分の「好き」を思いっきり表現しよう!
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