あなたはプロテインを知らない人に出会った時
プロテインを説明できますか?
筋トレブームで当たり前になってきている「プロテイン」。
今回は知らないとちょっと恥ずかしい?
プロテインの基礎知識について
元ジム勤務の漫画家がまとめてみました。
そもそもプロテインとは?
プロテイン(Protein)とはたんぱく質のことです。
炭水化物・たんぱく質・脂質は三大栄養素と呼ばれており
人間の体にとってエネルギー(カロリー)となる
3つの重要な栄養素です。
たんぱく質は筋肉を作るのはもちろんのこと
皮膚、血管、髪の毛など人間のあらゆる部分を
構築している大切な栄養素です。
食事などを通じて
毎日摂取することが望ましいとされます。
たんぱく質はアミノ酸に変化する
たんぱく質は体内でアミノ酸に変化して必要な分利用されます。
不要となったアミノ酸に関しては老廃物(毒素)となります。
この老廃物(毒素)に関しては
腎臓を通じて尿と共に体外に出ます。
ちなみにたんぱく質を構成しているアミノ酸は20種類。
このうち体内で合成できない9種類のアミノ酸を
「必須アミノ酸」と呼び、食品を通じて
体外から取り込む必要があります。
摂取量の目安
公益財団法人 長寿科学振興財団の
食事摂取基準によれば
1日に必要なたんぱく質の量は
摂取エネルギー(※1日あたりのカロリー)の
13~20%が理想とされています。
年齢や個人差もありますが
他の栄養素の摂取量が十分な上での
一般的な推奨量は
成人男性だと1日60g、成人女性は1日50gです。
1㎏の体重あたり1gが健康的な生活を送るために
必要最低限のたんぱく質の量とされています。
(※ちなみにアスリートは1㎏あたり2gが目安。)
高齢者や活動量が少ない方は
意識してたんぱく質をとらないと
たんぱく質不足を引き起こしやすいです。
たんぱく質が不足すると…
筋力が低下するのはもちろんのこと、
現段階では研究中で結論は出ていないようですが
脳卒中のリスクとなる可能性があるという
研究結果が多数存在しているようです。
さらには免疫機能が低下して抵抗力が弱まり
病気にかかりやすくなります。
たんぱく質をとりすぎると…
厚生労働省の最新版2015年の
「日本人の食事摂取基準策定研究会報告書」によれば
たんぱく質の過剰摂取による症状は確認されていないようですが、
糖尿病や心血管疾患の発症リスクの増加に
つながる可能性もあると指摘されています。
「たんぱく質のとりすぎ」とは
どの程度を指すかご存知でしょうか?
たんぱく質のエネルギー比率が20%を超えると…
厚生労働省の最新版2015年の
「日本人の食事摂取基準策定研究会報告書」によれば
摂取エネルギー(※1日あたりのカロリー)の20%を超えると
糖尿病発症リスクの増加、心血管疾患の増加の他に
がんの発症率の増加、骨量の減少、BMI の増加が
健康障害の可能性として挙げられるようです。
しかしながら普通に生活しながら
食事やプロテインを飲んでいる人が
たんぱく質のみで20%を超えるのは現実的に難しいです。
(ほぼ不可能に近い数値です。)
つまり普通に摂取する分には問題ありません。
炭水化物、脂質も含めて
バランスよく取るように意識しましょう。
腎臓病の方は要注意。
ただし腎臓病の方は注意が必要です。
滋賀医科大学附属病院の栄養管理室のHPや
広島大学病院栄養管理部のHPによると
腎臓の働きが弱っている腎臓病の方は
たんぱく質の過剰摂取は
体内に毒素を増やすことになり
腎臓への負荷がかかるため
たんぱく質を制限し、その分のエネルギーを
脂質や炭水化物で補う必要があるようです。
詳しくは病院や担当医に聞いて下さい。
ちなみにこれは腎臓病を抱えている方に限るもので
たんぱく質が原因で腎臓病になる研究論文は
特に出ていないようです。
腎臓に健康上の問題がない方は
高たんぱくの食事でさえも悪影響はないという
研究論文が出ていますので
足りなくなるより積極的にとる方を強くオススメします。
良質なたんぱく質とは?
たんぱく質は「質」も重要になってきます。
良質なたんぱく質とは
「必須アミノ酸」(体内で合成できない9種類のアミノ酸)
がバランスよく含まれている食品を指します。
実は体には「必要なアミノ酸の種類」というものがあって
この必要なアミノ酸の種類が揃っていない場合
充分なたんぱく質を合成することができません。
様々な種類のアミノ酸をとるためには
決まった食品ばかりではなく
様々な種類の食品を摂取する必要があります。
良質なたんぱく質を含む食品とは?
動物性たんぱく質の食品だと
肉類、魚介類、卵、乳製品です。
これらのアミノ酸の含有量は良好とされていますので
積極的に食べるようにしましょう。
一方で、植物性たんぱく質の食品である
大豆製品、穀物にも多く含まれているされています。
さらに穀物は動物性タンパク質や豆類と一緒にとることで
必須アミノ酸のバランスが良くなると言われています。
まとめ
今回の記事を箇条書きでまとめてみました。
プロテインって太るの?
最後によく耳にする
「プロテインは太るのか?」という疑問ですが
「運動してもしてなくても
プロテインを飲めば
食事制限しなくても痩せる」という
研究結果が出たようです。
詳しくはメンタリストDaiGoさんの
「12週間で体脂肪9%減!科学的に正しい飲むだけダイエットがこちら」
をご覧ください。
動画内の説明にもあるように
当然筋トレ等の運動を取り入れつつ
プロテインを摂取した方がダイエット効果は上がりますが
痩せる理由として
たんぱく質には「食欲を抑える効果がある」と言われており
つまりプロテインを飲むことで
他のものに対する食欲が減退し、
結果として痩せるのではないかと考えられています。
逆に考えるとたんぱく質をとらずに
炭水化物ばかりをとっている方が
食欲を抑えられず、常時空腹感に襲われます。
よって、プロテインは飲む方が良いでしょう。
健康的な生活を送りたい方は
たんぱく質にも注目してみてくださいね。
参考記事&参考動画
参考記事
厚生労働省
公益財団法人長寿科学振興財団
滋賀医科大学附属病院 栄養管理室
広島大学病院栄養管理部 エキスパート患者会
日本理化学薬品株式会社
森永製菓 プロテイン公式サイト
株式会社 健康体力研究所

参考動画
12週間で体脂肪9%減!科学的に正しい飲むだけダイエットがこちら
動画内の参考文献


プロテインは体に毒って話が実は…
動画内の参考文献

